東京・浅草、
下げられる頭が有る内は努々思い下げておけば良い、
邪魔するヘタなプライドなんてのは吹けば飛ぶ砂粒の如く、
唯々真っ当に生きてれば地べたに向かう姿とて何が惨めなものか、
夢半ばの今、
こうして過ごす日々に、
感謝するは幻か、
んー、ナイス。
天気も良く朗らかだった或る日、
" 今日の昼飯はアソコだな " と、
早い時間でもお構い無くヤってる呑み屋を横目に、
浅草 『めん〇 （メンマル）』。
国際通りから花やしき方面へ歩き、
ひさご通りを入ってすぐにデデンと魅惑のロケーション、
何とこのご時世に " らぁめん 290円 " 、
古き良き昭和、
東京の下町ラーメン、
鶏ガラのスッキリ醤油味、
そんなのが好きな俺には何とも有難く、
素朴が持つ本質の深みを味わえる一杯がコレ、
「らぁめん」、
具材は薄切りチャーシューに歯応えメンマ、
テロンとした海苔に最近は珍しくなった細モヤシ、
細ちぢれ麺も " そうだよこうだよぉ～ " 的な風味満載で美味い、
勢い良くズズズぅーっと麺ススって、
熱々のスープをクピっと含む、
あぁ美味い、
当に胃袋が憶えてる子供の頃の味そのものだな、
うんうんうん、
余計な物は必要無い、
これからの俺の人生と一緒だ、
この両の手に足りる物が有れば良い、
一杯290円のラーメンで笑顔に成れる…、
それで良いじゃないか、
これで良いじゃないか。
" It felt luxurious treasure "
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