東京・浅草、
『オニィさんイイ声してるねぇ』、
『え? あぁ… ありがとうございます』、
『今日は稽古休みかい?』、
『は?』
『オニィさん中村屋だろ? 歌舞伎の』
『いやいや違いますよ』、
『じゃぁ声優さんか何かだね』、
『いやいやいや違いますよ』、
『ハハハっ まぁこんな場で " ハイそうです " とは中々言えないわな』、
『だから違いますって』、
『まぁまぁそう頑なにならなくてもさ』、
『はぁ…』、
『歌舞伎頑張ってよ! 中村屋ぁ!!』
『いやいやいやいや! だから違うんですって!!』、
…………、
何故か終始 " 歌舞伎役者 " だと、
それも " 中村屋 " だと、
先客の皆さん方から囲まれまして…、
大変有難くも思いますが俺は唯の呑兵衛です、
まぁ人生に於いては歴40年傾いておりますがね、
んー、ナイス。
もう此処は最近行った魚屋系酒場で最も虜とされてしまったフェイヴァリット、
酒良し・料理良し・客良し・マスター&ママも素敵過ぎる名店、
浅草 『赤垣』。
前回もその美味さに唸った酒を今回も、
そう、
塩付きで供される「樽酒高清水」だ、
木樽の香り移った高清水をまたまた香り良い枡で頂く、
…あぁぁぁぁあ~っ問答無用ぉぉぉぉお~の至福っ。
お通しは「ひじき煮」、
噛み応えある太い仕様、
これまた香り強く美味い、
お通しに手抜きが無いって店は大概にして良店が多いもんだ、
そしてそれは自信の表れでもある、
そうなりゃ枡酒に口付けながら後々が楽しみでワクワクして来るよね。
さてと、
赤垣さんへ来たら一にも二にも刺身だろう、
そしてその美味さは含んだ途端に口中が震える程だ、
厳選の二品を盛り合わせで頂く「まぐろ刺」と「しめさば」、
くわぁぁぁぁあ~、
何という美しさだろうか、
赤色からほんのりピンク色へとのグラデーション、
赤身とトロの双方を併せ持つ濃厚なコントラスト、
うん、
美味いとしか言葉が無い、
流石だ流石、
流石過ぎてマスターを見つめてしまう、
何もかもが凄い。
しめさばにもビビる、
好みでもある浅く軽くの〆塩梅、
俺はこんなにも輝くコヤツを過去見た事が無い、
美味い…美味い…美味いぃぃぃぃい…、
その内コレに慣れて行くのが恐ろしい程に美味い、
自分の為にもコレ程のもんはたまに食す方が賢明だろう、
もう隙が無さ過ぎて大の字で寝転びたくたるわ。
そうこうしながら酒肴を往々に満喫しつつね、
ご常連さん達ともワイワイ喋ってクククと笑って、
愉快だ愉快。
さてさてと、
そろそろ時期も終わりを迎える牡蠣をジュワっとカラっと揚げて下さいなと、
大粒なところを「カキフライ」、
誰が言ったか " 海のミルク " 、
風味満載の栄養満点、
一口噛めばジュワジュワジュワぁーっと深味ある牡蠣スープ、
衣やソースや和辛子にレモンのどれにも負け無い牡蠣の濃縮された旨味、
刺身だけじゃ無いぞ此処の美味さは。
でね、
赤垣ママは秋田のご出身なので何とも嬉しい「いぶりがっこ」のサービスも頂いたりして、
ジックリ・ユッタリ・ホッコリな時間は閉店間際まで続いて行くのです、
この日一緒にカウンター席にて酒縁を交わしたのは、
50代・60代・70代・80代の先輩・大先輩・大大先輩・大大大先輩の方々、
皆さんパワーが有り過ぎる、
俺も負けてられ無いねぇ。
いやぁ~、
赤垣、
唸り続けるよ、
んまーい。
" Too beautiful taste and skill "
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