東京・沼袋、
それにしても " こんな日 " ってのは突然来る訳で、
それならば " こんな日が来るかもよ？ " との予感を意識して挑め…と、
何事にも言えるよね、
後悔先に立たずだよな、
…だからこそ、
大袈裟に笑って大袈裟に泣いて、
常々日々をオーバーアクションで愉快痛快に過ごす、
そうするだけで此の世界は随分と楽しくなるってなもんだ、
んー、ナイス。
練馬区と中野区を繋ぐ道の一つに " 朝日通り " ってのが在る、
今は廃業した古銭湯の " 第二朝日湯 " がランドマークだった趣き有る道だ、
現在では特に何が在る訳でも無く、
数軒の昭和マックスな商店がチラホラなだけなんだけど、
実に風情な " つけそば屋 " が美味くてね、
何とそこが " そろそろ暖簾を終うかも " …な噂を聞いたんだ、（ガセネタ望む）
なっ…なぬっ！？
無論行ったよね、
今出掛けると俺の時間割り的にスゴイ中途半端なんだけど、
でもゆくゆくアチャぁ～な思いはご免だと、
そうしてこうして辿り着いてみたら、
おぉぉぉぉお～、
この営業時間の極度な短縮、
あの嫌な噂のカウントダウンなのかも、
…と、
暖簾を潜る事は叶わずのションボリ。（昼二時までに再トライしに行くぞ）
さぁどうする俺、
取り敢えず少し歩くか、
…と現れた此処も渋い昭和ディープに口元が緩む、
沼袋 『更科』。
暖簾をパラっと引き戸をガラっと入ってみれば、
ぐをぉぉぉぉお～っと唸る良い意味での " ナンジャコリャ " 、
4人掛けの木テーブルが4卓のみ、
床はコンクリート？ セメントっての？ 要するにネズミ色、
年季の入った壁には所狭しと貼られたメニュー、
店内8畳程のポツリに垂れ流しのテレビ、
で、
4卓の席に1人ずつのお客が其々別個でヤってらっしゃる、
小鉢をツツキながら焼酎を呑むオバさん、
目玉焼きをチョイチョイしながら酎ハイを呑むオジさん、
肴無しにコップ酒をチビリしながら黙々と独り言を発してるジィさん、
きっ…キタっ…名店の模様。
さぁさてと、
運良く残る1卓に腰掛け何をお願いするかと店中を睨む、
諸先輩方と同様に蕎麦屋で酒と洒落込みたいが…、
この素晴らしい雰囲気で呑み始めるとこの後の仕事を休んでしまいそうだしな、
うーん、
うぅーん、
お！？ あれってイイじゃん！？！？
敢えてのチョイスと俺の勘、
「肉じゃがセット （半ライス・もりそば付）」、
もりそば前に供されたのは頗る家庭的な肉じゃが、
ザ・肉じゃが、
でで、
もりそば遅れ参上からのズズっ、
なるほどぉ～、
もりそばズズズっとこう来ますかと、
ほぅほぅ、
ほぅほぅほぅ、
ズズズズ、
ムシャムシャ、
パクパク、
うん、
結果結論、
肉じゃがセットが正解、
…っちゅーか、
肉じゃがセット " で " 大正解、
更科さん、
次回からは呑み屋としても伺います、
蕎麦屋ならではの肴や、
食堂思わすホッコリなメニュー陣、
ででででっと優しい肉じゃが。
" Ikeba wakarusa "
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