東京・新井薬師前、
3月もそろそろ後半に突入、
ポツポツと桜も咲き始めた春の入口、
知人の居る病院へ行く、
身体はやはり全ての資本だ、
次の予定まで随分と時間が空いたので帰りに散策、
割かし勝手知ったる町だがフっと勝手知らぬ通りに入ってみる、
とんかつ屋に喫茶店に居酒屋、
昔懐かしい古びた文房具店まで在る、
" この一角は昭和だな… " 、
気付けば昼時の腹が鳴る、
駅の改札出て直ぐにレトロな洋食屋を見付けてた、
" この通りの最終点まで行ったらターンして駅前まで戻るとするか " 、
テクテクと歩く、
そこは通りの終わり際、
何故か道端に不自然にベンチと灰皿、
ん？と思いつつタバコを取り出し座ってみた、
んん！？
目の前に定食屋、
…あ！
入るでしょう、
んー、ナイス。
店の雨避けには " せきね " と書かれてはいるが正式な店名は違います、
新井薬師前 『せきねの家』。
ガラガラガラっと引き戸を開けるとそこは何とも昭和な佇まい、
ご家族で営んでおられるのか家庭的な癒しの空間に気も和む、
キタよコレ。
期待度マックスで席に腰掛けると、
レジ奥に座ってらっしゃるオカァさんから定食についてのレクチャーを受ける、
和食に洋食に中華も有るが、
カウンターに並んでる出来合いのオカズからなら直ぐ出せる式、
お総菜は3種選べて好きなのを盛り合わせてくれる式、
糠漬けは食べ放題だから良かったらどうぞ～との事だ。
よぉーしよし、
刺身に揚げ物に丼物と魅力的なメニュー陣にも目移りするが、
カウンターに大きくスペースを取り鎮座してる大ぶりな焼き魚にロックオンです、
コレ下さい！
「焼き魚定食 （日替わり / アジの開き）」、
選べるお総菜からは玉子焼きと南瓜煮とナスの南蛮漬けをお願いして、
白菜と胡瓜とカブの糠漬けも宜しくです、
因みに、
ご飯と味噌汁はお替り自由の大サービスな定食、
しかもお代は700円という安さにも驚く、
そしてそして、
アジの開きが、
…美味い～っ。
何だかねぇ、
身体中が喜んでるのが分かるっちゅーか、
こういうの食べてれば心身共に健康で居られるんだろうなぁ～と、
古の日本人が食して来た " 和食 " ってのは " 究極の総合栄養食 " だなと思う訳だ。
ご飯もガツガツとお替りです、
我が家の茶碗に比べ倍の大きさの丼ぶり茶碗にお替りです、
レギュラーサイズで既に盛りっぷりがイイのに再度レギュラーサイズでお替りです、
…だって箸が止まら無い、
焼き魚も美味けりゃぁ～お総菜も糠漬けも美味いと来るんだもの、
ワカメと豆腐の味噌汁も白味噌仕立てで美味いんだもの、
あぁ～腹パンパンっ、
食べ過ぎたぁ～、
…だって仕方が無い、
" 実家飯の味 " ド真ん中の美味さなんだものぉぉぉぉお～。
いやぁ～、
せきねの家、
んまーい。
" The delicious homely warm heart! Rice and miso soup free refills!! "
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