東京・新井薬師前、
おでん屋とか煮込み屋とか、
魚介屋とか串焼き屋とか、
ブルっと肩をすぼめながら暖簾を潜り熱燗をキュ～っと…、
そういった酒場が季節柄の情緒を纏い増して、
今でこその楽しみが在る独特なこの頃なのに、
うーん…、
どうも機会を外しまくってるというか、
何だか毎度気乗りせずというか、
胃腸の具合も弱不調というか、
メチャクチャに勿体無いぞ俺、
まぁ今週いっぱいは程々にヤリ過ごすとしてだ、
ポツポツ静かに来たるべき日を待つとする、
んー、ナイス。
吐く息も時折白く見える様になって来た深夜の出先、
俺のくせに呑んで帰る程の元気も無く、
チョイと蕎麦屋で温まって行こう…なんて何処の隠居さんだっつぅ、
新井薬師前 『富士そば』。
都内の駅近辺を牛耳る大チェーン店ですが、
実は何気に店舗に因って微妙に味が違ったりするんだな、
基本は一緒でも、
食材の管理具合とか基地から納入される時間帯とか、
そんな中でも此処の新井薬師店は諸々の塩梅が好き、
そしてトッピングの盛りの良さが際立ってる様に思う、
で、
特に深夜～朝方に掛けて食べると頗る美味く感じるのがコレ、
「ほうれん草そば」、
チョロチョロと出し惜しみも無く、
フニャフニャと力弱い事も無い、
ドスンと何束使ってんだコリャ、
シャキシャキと火の入り加減良しだぞオラ、
そんなこんなの美しい緑色が丼片面にドぉーン、
タップリなワカメと花鰹も嬉しいんだな、
よぉ～しっ、
一味唐辛子をバババとヤって、
後は勢い弾ませてズズぅーっ、
ひたすらにズズズぅーっとススるべしっ、
天ぷらも肉も入って無いのにコノ食べ応え、
やっぱりコレは傑作だな、
口の中をさ、
ほうれん草でパンパンにする事ってそんなに無いでしょ、
ほうれん草好きには相当堪らん一品ですぜ。
2013年11月現在、
富士そば・新井薬師店の " ほうれん草そば " 恐るべし…だと言っておこう。
（まぁ…俺が好きなだけなんだけども）
" Green of feelings "
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